被写界深度と画面サイズ
確かに私もそういう原稿を書いたことがあるけれど、撮像素子(フィルム)のサイズが小さいから、ボケづらいというのはちょっと端折り過ぎだ。もちろん、事象としては撮像素子が小さいほどボケづらいのはたしかだが、同じ画角にしようとしたとき、撮像素子が小さいほど許容錯乱円が小さく、レンズの焦点距離も短くなるせいだ。
フォーマットが小さいほど許容錯乱円が小さくなるのは、同じ大きさに引き伸ばした(プリント)したときを前提としているためだからだけど、許容錯乱円の大きさの求め方についてはまたそのうち計算するとして……。
被写界深度は、焦点距離と絞り、許容錯乱円、絞りによって決まる。このうち、画面フォーマットによって変化するのは焦点距離と許容錯乱円だ。
許容錯乱円が小さいほど被写界深度は浅くなるが、むしろ焦点距離のほうが大きく影響する。同一画角にしようとすると、どうしても撮像素子が大きいほうが、焦点距離が長くなるから、被写界深度が深くなる、つまりボケやすくなるわけだ。
被写界深度の求め方はWikipediaに譲るが、
絞りf2.8で1メートル先にピントを合わせた場合
| 撮像素子の大きさ | 許容錯乱円の大きさ | レンズの焦点距離 | 被写界深度 |
| APS-C | 0.019mm | 60ミリ | 27.81mm |
| APS-C | 0.019mm | 90ミリ | 11.96mm |
| 35ミリ判 | 0.026mm | 90ミリ | 16.37mm |
となる。
あきらかに許容錯乱円の差よりも焦点距離の差のほうが大きく影響していることが分かる。
実際の撮影では、上の表なら画角が同じになるAPS-Cサイズで60ミリ、35ミリ判90ミリの焦点距離の差になる。ちなみにAPS-Cサイズで同程度の被写界深度にしようと思ったら計算上は、絞りf1.65くらいにしないといけない。
計算が大幅に間違えていた上、さらにあっちこっち数値が間違えていたので訂正。


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