心の狭さ
20代の前半のころ、喫茶店でアルバイトをしていた。そこで、私は、同じくバイトをする女の子のことが好きになった。まぁ、よくあるお話。
後輩ということもあり、一緒の時間に働くこともあり、いろいろ教えてあげたり、楽しく話したりした覚えがある。一緒に遊びにいったこともあったと思う。ただ、彼女には彼氏がいた。それでもよかった。いや、よかったというのとは違うか。できれば付き合いたかった。こっちを振り向かせてやる、みたいな気概が当時はあったのだろう。今なら、彼氏がいるっていう時点で、対象外にしちゃうわけで、随分と臆病になったものだ。
結局、その子とうまくいくこともなく、まぁ簡単に言えば、私が付きまとった挙句にバイトを辞めてしまった。その子の辞める理由は、就職活動に専念することだったらしいが、私のせいかもしれない。いや、そう思うこと自体、私の自意識過剰か。
もう10年も前の話だ。そんなことがあったことも、その子のこともすっかり忘れていた。
ただ先日、偶然にその子を見つけた。といっても実際に会ったわけではなく、mixiでそのバイト先のコミュニティでのこと。彼女は、1児の母親になっていた。そのことを知ったとき、なぜか、女性にフラれた直後のような気分になった。もちろん、ガーンと落ち込むような激しいものではなくて、「チェ」という感じ。もちろん、とっくの昔にフラれているわけだし、その後別の子を好きになったりもした。そもそも忘れていたくらいで、私にとっては、若かりしころの思い出(今でも若いつもりだけど)。
「結婚して子供ができたのかぁ、よかったね」という思いもある。ただ、ただ片思いしただけの相手ないのにも関わらず、少しでも「チェ」と思った、自分の心の狭さみたいなものを感じて、ちょっと嫌な気分になった。
そして、なんかmixiというか、コンピュータやインターネットの存在がちょっと嫌いになった。
